土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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栗林忠道中将の「硫黄島の戦い」

クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」を観た。アメリカ映画という面からみれば「よく描けていた」と

思う反面、大いに不満が残った。一番の不満は「あんな戦場だったのか?」ということだ。

これは「男たちの大和」をみた、戦艦「榛名」乗組員だったWさんの感想から類推しての感想なのだが、現存する硫黄島の実写フィルムと比較しても違和感が残った。

映画の限界があるのかもしれないが、映画「二〇三高地」の戦場シーンにくらべても、ずいぶんおとなしい感じをうけた。
それがアメリカ側からみた「戦場」なのかもしれないが、圧倒的物量で一方的にたたきまくられる日本軍側の「戦場」には程遠いような感じがした。

それと当時の日本社会の様子を描いていた部分は、「よく調べているな」と思ったが、西郷一等兵、清水上等兵のような日本兵がいたのか疑問がのこる。
自ら米軍に投降する日本兵はいたのだろうか。

中国戦線で自らすすんで中国軍に投降した兵隊の話などはきいたことがあるが、負傷するか、極限状況で救助されるかでなければ、捕虜になることはならなかっただろう(西郷一等兵は最後はそうだった)。
そこまで思想的にも、身体的にも「戦陣訓」にしばられていたのだ。

これもアメリカ側からみた「日本兵」の描き方の限界なのかも知れない。

栗林忠道中将は、硫黄島の戦いを、本土攻撃を遅らせるための戦闘であると合理的に割り切っていた。
そのために一日でも長く、米軍を島に縛りつける作戦をとった。

参考にしたのはペリリュー島の戦い
米軍は「2、3日で落としてみせる」と、猛烈な艦砲射撃のあと上陸したが、サンゴ礁などを活用した日本軍のゲリラ戦法による徹底的な組織的抵抗にあい、1個海兵師団が「全滅」するなど大きな被害を出した。

米軍がペリリュー島を占領するのは上陸から2ヶ月を超えてからだった。

栗林中将は、硫黄島に強力な地下陣地をつくって、米軍に抵抗した。
その結果、硫黄島での戦いでの米軍の死傷者数は日本軍のそれを上回った。

栗林中将は、日本の軍人としては珍しく合理的精神を持っていた。
あの状況下の日本軍の将軍としてはベストをつくしたと思う。
日本軍の他の戦場での司令官にありがちな、最後は割腹自殺して自己を一兵力として役立たせない「軍人として無意味・無責任な死に方」もしなかった。

最後の突撃も先頭にたって戦場で死んだ(らしい)。
その点でも真の武人だったと思う。
よき家庭人だったとも思う。

だが、評価はそこまでである。
過度な美化は危険だと思う。

「父親たちの星条旗」も観てみたいと思う。


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この映画についての私の感想を、トラックバックさせて頂きました。また、Wさんの話は貴重な資料です。榛名は、「最もよく戦い、一度も負けなかった戦艦」と言われます。そのかげに優秀な防空指揮所の固定されたチームがあったことを、初めて知りました。
  • posted by 志村建世 
  • URL 
  • 2007.05/25 16:56分 
  • [Edit]

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男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
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