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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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「前衛」2003年6月号より

ひきつづきイラク戦争と国際法の問題について書く(←執念深いなあ(^○^) )。雑誌置き場をひっくり返すと、イラク戦争直後の「前衛」がでてきた。いうまでもなく日本共産党中央委員会理論誌である。



「総力特集 侵略と占領の無法・非道を問う」と銘打ったこの企画は、おそらく「前衛」がイラク戦争直後に初めて取り組んだ大型企画なのだろう。
次の論文が掲載されている。

帝国アメリカの無法と小泉政権…筆坂秀世
イラク占領は中東に何をもたらすのか…栗田禎子
アメリカは中東にどうかかわってきたか…尾崎芙紀
イラク攻撃と「二つの国際秩序」の衝突…長谷巌
国連、国際法を蹂躙したイラク戦争…松田竹男
イラク反戦闘争の世界史的な意義…松竹伸幸
超大国アメリカのおごりと孤立…大根沢弥
イラク、アラブに広がる侵略と占領への怒り…小泉大介
NO WAR――声をあげ行動はじめた青年たち…近藤奈津子

筆坂秀世氏の論文も興味をひくが、栗田禎子さんは、この段階ですでにアメリカの失敗を次のように「予言」している。

----(引用開始)-----
ただ、戦争の過程で、アメリカが国際社会を無視するという態度をとった経緯から見ても、このままアメリカが居座り、傀儡政権をつくる可能性は濃厚です。しかし、その場合でも、最終的にはアメリカの支配は、必ずはねのけられると思います。実際に、中東世界は、長い帝国主義の支配をはねのけて独立を勝ちとった歴史をもつ世界です。
…現段階では国際社会が民族自決を求めるイラク国民のたたかいを後押しして、国際的な環境のなかで自決権にもとづいた新しいイラク政府をつくれるようにしていくことが、緊急の課題です。しかし、仮にそうならなかったとしてもアメリカの思い通りにはならない。アメリカが恒久的に居続け、植民地化が出来るわけではないと思います。
----(引用終了)-----

そして、このとおりの事態が進行しているのである。

さてさて、国際法理解の問題だが、「国連、国際法を蹂躙したイラク戦争」と題する松田竹男大阪市立大学教授の論文が興味深い。
少し引用が長くなるが、肝心なところなので紹介をお許しいただきたい(当ブロガーは、他人の文章をほぼ丸写しして自分の文章のように偽る冥王星くんのような芸当はできないのだ)。

教授は、国連安保理決議678、687、1441について、それでもってイラク攻撃を合理化しようとする主張にしたいして、「これらはすべて法と事実をねじ曲げた根拠のない主張であって、どれ一つとしてイラク攻撃を正当化するものではない」と断言している。

そして、678、687について吟味し、それぞれ根拠がないことを明らかにしたうえで、1441について次のようにのべている。
----(引用開始)-----
 決議一四四一は確かに、これまでイラクが決議六八七で定められた義務に違反し、今なお違反した状態にあをと認定しているが、他方で、義務を履行する最後の機会として、新たな査察の体制を定めてもいるから、停戦を失効させるような最終的な義務違反の認定を行ったわけではない。のみならず、本決議第一二項は、イラクによる査察妨害があった場合には、事態を検討し、決議の完全な実施を図るために、「直ちに安保理が招集される」と規定しているから、査察妨害があったからといって自動的に武力行使が容認されるわけではない。本決議が、自動的な武力行使の容認に反対するフランス、ドイツ、ロシア、中国等の賛成も得て全会一致で採択されたのは、この条項によって自動的な武力行使の容認が明確に排除されていたからなのである。
----(引用終了)-----
明快である。

さらに、「米英のイラク攻撃、単に安保理決議がないという手続き的理由だけでなく、そもそも武力攻撃が武力行使を許可できない状況なのに勝手に武力行使をしたという点で、いっそう重大な国連憲章違反」だ指摘し、安保理が武力行使できる目的と理由について、国連憲章にそって次のように説明している。

----(引用開始)-----
 安保理が武力行使を含む強制措置を発動できるのは、「平和に対する脅威、平和の破壊又は侵略行為」が存在する場合で、かつ、「国際の平和及び安全を維持し又は回復するため」に必要な場合だけである(第三九条)。「平和に対する脅威」や「平和の破壊」は、合法・違法とは次元を異にする政治的な概念であるから、安保理は、国際法や国連憲章に違反していない合法的な行為や事態でも、それが国際平和を脅かす場合には、「平和に対する脅威」や「平和の破壊」と認定することができる。
このことは逆に、国際法や国連憲章に違反する違法な行為や事態であっても、それだけで直ちに「平和に対する脅威」又は「平和の破壊」になるわけではないことをも意味している。違法行為や義務違反が存在するかどうかではなく、それが現実に平和を脅かしているかどうかが問題なのである。安保理の強制措置は、現に存在する脅威を除去するためのものであって、安保理決議に違反した国に罰を加えるためのものではない。
 さらに、平和に対する現実の脅威が存在していても、直ちに武力を行使できるわけではない。安保理はまず、「兵力の使用を伴わない」措置でその脅威を除去するように努めなければならないのであって、武力を行使できるのは、そうした非軍事的措置では「不十分であろうと認め、又は不十分なことが判明した」場合だけなのである(第四一、四二条)
----(引用終了)-----
それが存在していなかったことは、明白だった。
ブリクッス委員長もエルパラダイ事務局長も、安保理にそう報告していた。

----(引用開始)-----
 米英のイラク攻撃は、このように武力行使を正当化する理由が存在していなかったという点だけでなく、武力行使の目的や態様という点でも、明確に国連憲章に反する行動と言わなければならない。安保理の強制措置は現に存在する脅威を除去するためのものであるから、その対象は平和を脅かす行為や事態そのものに向けられなければならない。言いかえれば、安保理が武力を行使する場合であっても、その目的は脅威となっている兵器や工場等の破壊に限られ、政権の打倒を目的にすることは許されないのである。フセイン政権が非民主的な独裁政権であったとしても、それを交代させるかどうかはイラク国民が決めることであって、国連といえどもそれを強制する資格はない。フセイン政権の打倒を目的とした軍事行動が、安保理決議にもとづいて行われることは、国連憲章上ありえないことなのである。
----(引用終了)-----

もうたくさんだ!!
どの角度からみても、イラク戦争を正当化する論拠はでてこない。
これ以上、国際法のイロハも理解していない格落の人たちのたわごとを相手にすることは、時間の無駄である。

まあ、ハンドルネームが「冥王星」だから仕方ないことなんだが(^○^)、もっといろんなお勉強をして出直してほしいと思うきょうこのごろなのだ。


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*Comment

 

イラク戦争(開戦時)における米英の擁護を試みようとすれば、「当時の実態がどうであれ国連決議には攻撃してはならいないと書いていない」というところにしがみ付かなければならないわけです。
私は根拠が無いことを冥王星さんに言いましたが、彼がその議論を極力さけようとしたのはそのためです。
批判者に「イラク攻撃が正当ではなかったとするならば、そのことを証明せよ」という冥王星さんの主張に対して、「正当な理由があるとして、戦争を始めたのは米なのだから、米にこそ証明責任がある」とする当たり前の主張にも乗ってこれないわけです。
彼は本筋からズレたところで土俵を作り、その土俵で罵倒する。
これは過去のエントリーで経験してますので、分かっていたことですが、彼のストレス解消に付き合うのはまっぴらゴメンですね。
つーか、そんな土俵にわざわざ乗ってやる必用もないし、彼の悪罵にいちいちカリカリすることもないでしょ?>土佐高知さん

生温かく見守ってあげればイイですよw
  • posted by キンピー 
  • URL 
  • 2007.01/22 09:01分 
  • [Edit]

おう、そうでしたか…(^○^) 

キンピーさんは別件でやってたのですか。

彼の文章は長くてダラダラしているので、

読みづらかったのですが、

一生懸命、理解しようと努力したのです。

でも、ダメでした。

それでなんか、こっちがまちがっているかと思い始め

いろいろ当たってみましたが、

なーんだそんなことかと思った次第です。

この件はこれで終わりです。

おつきあいくださってありがとう。

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Author:土佐高知
男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
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