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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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ノート「戦争の違法化を明記した国連憲章」

有斐閣ブックスの「図説国際法」をパラパラと読んでいる。だけどどこにもかの「イラク戦争正当化を主張する人たち」のような言説は出てこない。むしろ、その逆の印象をうける。



チョッとメモッておこう。
「戦争の違法化」についての説明では、国際連盟と国際連合の比較をおこなっているところが興味ぶかかった。

近世初頭の国際法学者の主流は、中世の神学的正戦論の影響をうけて、正当な原因があるときのみ、戦争は正当化されるという意見を展開したという。

だが、絶対主義国家が併存する当時の国際社会では、それを判定する上位の存在はなく、国家が正当性を主張するかぎり、戦争は正当であると認めるほかなく、18世紀中葉以降、正義と不正義を区別しない無差別戦争観が支配的となったという。

これが19世紀いっぱいまで続くが、20世紀にはいると戦争そのものが人間と国土に破壊的影響を及ぼすようになった影響もあって、国際紛争の平和的解決のための努力のなかで、平和的解決手段をつくさずに、戦争に訴えることを禁止する条約が結ばれるようになったという。

その最初の例が1907年のポーター条約で、1913年から14年にかけて、アメリカが各国と締結したブライアン条約は、「一定の紛争を同条約の設置する常設国際委員会に付託することを義務づけたうえで、委員会の審査完了までは武力に訴えることを禁止した」。

この条約は、戦争に訴える自由を一定期間停止する「戦争モラトリアム」をはじめて導入したものであるという。

国際連盟規約は、その「戦争モラトリアム」の延長に位置づけられ、国際裁判の判決や理事会による全会一致の報告に含まれる勧告に従う国に対しては、戦争に訴えることは禁止されたが、それ以外の場合は、3ヶ月の戦争モラトリアムが規定されただけだったという。

それが戦争違法化にむけて大きく前進したのは、1925年のロカルノ条約をへて1928年の不戦条約だったという。不戦条約は、紛争解決のために戦争に訴えることを非とし、国家手段としての戦争放棄が宣言されたという。

だが、この条約においても「戦争」に至らない武力行使は禁止されないという解釈の余地もあったが、1945年の国連憲章によって「武力による威嚇または武力の行使」が一般的に禁止されることになったという(第2条4)

なるほど。
国連憲章では一般的に「武力による威嚇または武力の行使」が禁止されているのだ。
例外は、51条の自衛権の行使、42条の軍事制裁のみなのだ。

とすると、彼らのいう国連決議1441は武力制裁を否定していないから、武力行使は正当化できるという議論は根底から崩れてしまう。

まあ、普通に考えればそうだわな。
例外である軍事制裁については、発動にあたってさまざまな制限がかけられているのは、当然で、それを1441は武力制裁否定を明記していないから、武力制裁を認めているというのは、相当な誤読能力しかないかぎり無理だろう。

だから、ブッシュはテレビ演説で、安保理の無能ぶりを非難し、否決される可能性の高い新たな決議案の提案を引っ込め、有志連合だけで侵略戦争に踏み切ったのだ。

まいったなあ(^^;
イラク侵略戦争を国際法で正当化する話は出てこない。


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*Comment

 

すいません。読解力のない人でしょうか?(話には聞いて今氏tが)
まず、国連憲章において認められる武力行使は憲章51,53、41です。(53条がすでに抜けています)

>彼らのいう国連決議1441は武力制裁を否定していないから、武力行使は正当化できるという議論は根底から崩れてしまう。

意味わかりません、1441には、武力行使についての論述は「7章」という言葉で存在しています。1441では否定もしていないというよりも抵触されていないだけです
7章の41条にあります。(本を理解する能力あるんでしょうか?本がよくても読解力がないとこうなる可能性があります)

いい加減、1441の条文においての要諦が「7章に基づき」という指摘を理解してはいかがでしょうか?経緯を見るからに再三、冥王星さんにもwakuwakuさんにもし敵されているのですが、重要な部分はスルーですか?それとも痴呆で忘れてましたか?
こういう部分で自説のために相手の論理をまず正確に理解できていない可能性が指摘できそうです。
ちなみに、41条による武力制裁事例では、これまで武力制裁するとは一度でもかかれません
蛇足ですが53条は集団的自衛権の行使であります。俗に敵国条項と呼ばれた死文化された条項です(そういう意味では教科書レベルでは不要なのでかかれない)

構造的に説明すると1441では
「7章に基づき」という文言によってまず憲章7章における行動が示唆されます。
次に、国連決議687の停戦決議の不履行およびその強化案である1284で経済制裁行動(憲章42条の非軍事的措置)が取られます。そして、次1441決議で7章措置が確認され、42条における「軍事措置の構成要件である経済制裁が存在していること」、1441で「重大なる」つまり、経済制裁の次の行動が指摘されている(経済制裁の次の措置=42条の軍事制裁)、とアメリカは主張できるわけです。なんら手落ちがあるわけでもありません。
基本的に武力行使にいたるために、武力制裁決議を採択することもありますが、それが必要であるという法理がありません。その法理がないのは、42条の軍事措置で「武力制裁」決議を必要としていない上で、その構成要件を提示し、その要件を満たしているからです。
冥王星さんとのメールのやり取りで「不当化する方法」が法理的に一点だけあるにしてもそれが十分でないことは検証しておりますが、ここで述べても理解されないと思うので省略します。
第一にしても、「不当である」と述べている側が「不当」である証明をしないのは、大人ではないと思います
少なくとも、言及したことの証明ができないなら、できないと認めるべきではないでしょうか?
できるならしてほしいのですが(私もイラク戦争反対派なので)
まずは、その読解力のない部分から矯正する必要があると思います。同じことを繰り返すようですが、1441に要諦(”ようてい”って言葉は格好いいですね。真似ですけど)は「7章に基づき」です。そこをまず確認しておいてください。それが重要なのは、反対を主張するフランスもロシアも指摘している文言ですので。
シンドイですね。頭の回転の悪い人に教唆するのは、冥王星さんの苦労が偲ばれます。近く冥王星さんのブログで再びイラク戦争の正当化論とその間逆の「不当化」の方法を記載すると言ってたので(記事は半分できてるらしい)興味ある方は、不当化論の方で勉強されるとよろしいかと。100%否定できるわけではないのでご注意ください(内容はフランスの国際法学者の論文の写しらしいです)
  • posted by ワレサ 
  • URL 
  • 2007.01/25 15:20分 
  • [Edit]

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