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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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第6章 戦前史の輝くたたかい

宮本顕治ぬ
いよいよ、付録「いわゆるリンチ共産党事件をめぐる事実関係の解明」の最後の項になりました。

立花氏はこの最後の項で、①この事件を日本共産党のいうように、あまり大したことではないとするかぎり党史はゆがめられる、②この問題を歴史的文脈のなかで自己切開しないかぎり、この事件は歴史的事件として終わらず、現在的事件でありつづけるだろうとし、「大衆の信頼を獲得しようとするなら、なにより必要なのは、事実を直視する勇気ではないだろうか、と私は思う」と結んでいます(文庫本③218ページ)。

この立花論文にたいする日本共産党と宮本氏の態度はどうだったか。
すこしその当時のことを振り返ってみましょう。

立花論文の連載がはじまった(75年12月10日)直後の中央委員会総会(第7回総会。75年12月20日)で、宮本顕治委員長(当時)はあいさつで次のように述べています。

「むしろこの際わが党は、戦前の暗黒時代における諸党派と諸潮流の各分野での侵略戦争と絶対主義的天皇制奉仕の反国民的な役割をうきぼりにし、日本の戦前論をそれこそ豊富な科学的研究をもって深めてゆく絶好の機会にしたいと思います。多くの同志や支持者を権力犯罪の犠牲にさせられたわが党こそ、権力犯罪とその各分野の追随者たちを告発する資格があるだけでなく、その責任を負うものといわなければなりません」

こうして歴史の偽造にたいする真実の側の反撃ははじまりました。
その当時の日本共産党側の反論の主なものは、「特高史観と歴史の偽造」(日本共産党出版部)に収録されています。
この反撃の過程で「宮本顕治公判録」(新日本文庫)も発売され(76年10月)、ほかの被告の供述や2つの鑑定の矛盾を批判する宮本氏の法廷闘争が明らかになりました。

この公判記録をみると立花論文の主な論拠が完膚なきまでに批判されているのがわかります。立花氏の独断と偏見にもかかわらず、日本共産党の側にこの問題で隠すものは何もなかったのです。

 立花氏は、この反撃に「『赤旗』の大キャンペーンに反論する」と題する文章を「週刊文春」76年1月8・15日号にのせますが、それはこれまでも見たようにとても反論とはいえない代物でした。
立花氏は、そのなかで日本共産党の反論を「ヒステリックなキャンペーン」「途方もない愚行」といって「悲しんだ」とのべています(文庫本③219~233ページ)。

 それにたいして「赤旗」は、76年1月11日から16日に連載した「反論をさけた『反論』」で次のようにのべています。

「いったい立花氏は、日本共産党が、田中角栄氏と同じように、反論できないとでも考えていたのであろうか。本格的反論に戸惑っているのだとすれば、こっけいな話である。わが党の反論キャンペーンは、まだまだ序の口であって、『悲しむ』のにも早すぎる。立花氏も、すべての反共主義者とともに、まだいろいろと感じたり、知ったりすることが多いであろう」

 これは「犬が吠えても歴史はすすむ」「スパイ査問事件と復権問題の真実」発売前のことであり、実際に立花氏はこのあといろいろと感じたり、知ったりすることになる。
後に立花氏はこう回想しています。

「立花 『赤旗』が連日やるし、パンフレットが次々出るんだよね。『文化評論』『前衛』もやってくるし、『文化評論』では臨時増刊まで出してる。共産党が出したものは、一応最初は買ってたんだけど、そのうち買いきれなくなって(笑)、全部は買ってないんじゃない?しかし、共産党はすごい。パワーあるね。共産党側もこっちがここまでのことを書くとは思っていなかった部分があるんだよ。こっちはこっちで、ここまで反撃してくるかって思うところがあった。
 小林 お互いにそう思ってる。
 立花 だから今度は、宮本問題だけじゃなくて、歴史評価の問題でもすごく反撃してくるわけ。コミンテルンの歴史にしろ何にしろ、この辺が間違っているとか、向こうは共産党の歴史に関する専門家も論争のプロも、もともと山のようにいる。後年の角栄裁判をめぐる大論争は、この時、鍛えられた論争能力、学習の成果なんですよ。また、せいぜいあと1、2回で片づけるつもりの連載が2年もかかっちゃったのも、わりと初期からこれは生易しい相手ではないな、腹を据えてかからなきゃいけないなという感じになったこともあるんだね」(「文芸春秋」平成8年11月臨時増刊「立花隆のすべて」57~58ページ)。


 ともかく、立花氏が「日本共産党のアキレス腱」とみた宮本氏らの「治安維持法等被告事件」は、アキレス腱どころか戦前の特高警察のスパイ挑発に打撃をあたえ、急死したスパイをつかって「リンチ殺人事件」にデッチあげようとした特高シナリオも反動法廷で打ち破った日本共産党のもっとも強力なたたかいの一翼だったのです。

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男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
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