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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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第3章 「傷」はだれがつくったのか?

宮本顕治公判記録
 次に小畑の傷について。ここでも「秋笹判決」に引用された「死体解剖検査記録、宮永鑑定書」から、「小畑の傷」について列記されます(208~209ページ)。

 この鑑定書自体が、検事立ち会いのもとで「リンチ事件」という特高の先入見を吹き込まれた鳥居坂警察署の宮永警察医(この宮永という人物は、警察の筋書きにそって15才の少年の遺体を50才成年男子の死体と鑑定したことのある人物)がおこなった解剖所見をもとにつくられたもので、充分な吟味が必要なものであることはいうまでもありません。

 立花氏は、この「傷」について「小畑の身体にあったという軽微な損傷というものが事実とすれば、それは大部分かれが逃亡をこころみて頭そのほかで壁に穴をあけようと努力した自傷行為とみなされる」と宮本氏がのべたことを、小畑が逃亡をこころみたときにつくったものと早とちりして、そのときの情景を袴田の本から引用して、「壁に頭で穴をあけているひまはなかったようである」と反論したつもりになっています(209~211ページ)。

 これについて「赤旗」が、「押入に入れられたときに逃亡しようとして壁に穴をあけようとしたときにつくった傷だ」と批判すると、「赤旗」が新しい論拠を持ちだしたかのようにのべて、そんなことは「信じがたい」といっています(227ページ)。自分で転んでおいて「そこに石があったから、石が悪い」とあたることを一般的には「八つ当たり」といいます。

 それはさておき立花氏は「小畑の押入での行動」について、宮本氏の逃げ口上、「滑稽な想定」として、237ページでも三つの反論を試みています。彼の言い分を検証しましょう。

「第一に、手足を緊縛されて頭で壁に穴をあけることが可能か。頭はオーバーで包まれているのである。第二に、頭の重大損傷は左右前部と三方の各部にバラまかれている。どういう体位で頭をぶつけても、その傷を全部つくることはできない」

 第一についてこれは出来ます。なんなら自分で誰かに手伝ってもらって手足をしばり、押入(3間、つまり畳1枚の長いほうの幅)の中に入ってやってみればすぐわかります。足、頭を壁にぶつけることは簡単に出来ます。問題は、その壁を破れるかどうかですが、いまの住宅の押入の壁は石膏ボードなどでつくられているので絶対出来ません。

 しかし、査問会場は戦前の木造の二階建て民家の押入です。いまのような新建材をつかっている住宅ではないのです。その当時の壁というは、竹や板などをつかった基礎に土やモルタルを塗ったものですから、足や頭でぶつけると壁がぼろぼろと落ちてきます。わたしも小さいときにそれをして叱られた事があります。もちろん、壁を完全に破壊できるかどうかになるとむずかしいでしょうが、スパイとして査問された小畑が何とか逃げだそうとして行動したことは、何ら不合理ではありません。翌日には実際、逃亡しようとしたのですからね。

 第二についてこれも出来ます。
 一度に同時には絶対出来ませんが、時間差でやればできます。むしろこれの方が自然。同じ部分でいつまでも壁に頭をぶっつけていると、その部分だけが痛くなります。そうすると別の部分をつかって破壊行動しようとするのは当たり前。立花氏は小畑にたいする「リンチ」を前提にしているから、三カ所同時につくるには、複数の人間から殴られる、蹴られることしかないと思いこんでいるにすぎません。

 さすがに立花氏も、押入れに穴が空いていたとの関係者の調書や宮本氏の公判調書を無視できないと考えたのか、つぎのようにのべています。

「第三に、ふすま一枚へだてた押入のなかでそんな音を立てればすぐわかるはずで、音を立てないようになにより気を使っているところだから、すぐやめさせるはずである。実際、小畑か大泉のどちらかが壁を叩いて音をたててやめさせられたことは各人の調書を総合するとあったようである。しかし、それが小畑であったか大泉であったか、足でやったのか頭でやったのか、各人の記憶がはっきりせず不一致であるから、大した出来事ではなかったはずである。宮本自身すら『頭カ足デ』とあいまいにしかいっていない」(237ページ)

 急にトーンダウンですが、こうしたいいわけにたいして、宮本氏は孤立無援の暗黒法定で次のようにハッキリとのべています。

「次ニ小畑ニ関シテ/私ハ夜間徹夜テ3名ヲ一通リ訊問シテ疲レタノテ当日ハ木島ト共ニ同所ノ炬燵ニ〔第11回補正〕入ツテ寝タ/眠ル前ノ情景ハ小畑ハ座敷の中央辺ニ手足ヲ縛ラレ足ヲ投出シ腰ヲ下ニシテ居タ/何カニ寄リカカツテ居タ様ナ事ハナイ/同人カ押入ニ入ツテ居タ時壁ニ穴ヲ開ケ逃ケ様トシタノテ座敷ヘ出サレタノテアル/大泉ハ座敷ノ真中ヘ転カシテアツタ/2人共押入カラ出シテアツタ事ニ間違ヒナイ」(宮本公判調書1944年・公判記録179~180ページ)

 なぜ、査問者は取り調べの不利をしのんで2人をいっしょにしたのか?これは私も疑問でした。立花論文にもその理由は書いていない。ところが宮本氏はその理由をはっきりとのべていたのです。つまり、小畑が逃亡をここみるので、査問者の目に見える監視位置に彼を置いた、と。

 もっとも、この小畑の「頭部の傷」というものは、外表のものは軽微なものであるにもかかわらず、頭蓋腔内には「脳震盪死」を考慮することは不当でない傷があったというもので、再鑑定した古畑氏に、脳震盪は頭部にかなり強大な鈍力が作用したという事実が存在したときはじめて考えられるものだが、遺体にはそういう証拠がないので、死因を脳震盪とするのは適当ではないと退けられている代物です(282ページ)。

 では、外皮に傷がないのに「頭蓋腔内に傷ができた」のか?外皮にくらべて頭蓋腔内のことは、素人目にはわかりにくいと思ったかどうか、15才の少年の遺体を警察のいいなりで50才成年男子の死体と鑑定したことのある宮永警察医だから、検事立ち会いのもとでそれくらいは朝飯前のことだったかもしれません。

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Author:土佐高知
男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
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