土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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シュムルシュ島

以前から司馬史観という言い方には疑問を持っていた。
この呼び方は、自由主義史観を標榜する藤岡信勝氏が、自説を補強するために言い始めたのが語源だという(まちがってたらm(__)m )。

最近、「司馬遼太郎の世界」(文芸春秋社)を図書館で借りてきた。
それを読んで、司馬史観と呼ばれるものが、巷間伝えられているものと異質なものであることがますます感じられてきて、司馬遼太郎氏を読もうと思った。



それで図書館からいろいろと借りて読んでいるのだが、産経新聞に司馬さんが連載していた「風塵抄」のなかに、千島列島最北端の占守(シュムルシュ)島のことを書いている。

要約紹介をする。
司馬さんは戦車部隊の隊長だった。
ここにも戦時中に戦車部隊が配備されていた。
しかも司馬さんの友人たちもいた。
戦車隊長の池田末男中佐は、戦車学校の先生だった。

ここは明治の千島樺太交換条約によって日本国だった。
東京都が日本であることと同じである。

そこに8月18日(ポツダム宣言受諾後3日目)にソ連軍が攻撃・上陸してきた。
武装解除を始めていた日本軍はたたかった。
それは山口県、千葉県にソ連軍が攻撃・上陸してきたことと同じ意味をもつ。

池田末男中佐は戦車部隊を率いて戦った。彼の戦車は動かなかったが、ほかの戦車に乗車して果敢に指揮してソ連軍と戦った。
彼の戦車の操縦士は自決した。
一度はソ連軍を撃退した。
ここでの戦いは21日に停戦し、生き残った日本兵はシベリアに送られた。
この日本最北端での戦いがあったことを知ってほしい。

すこしうろ覚えだが、そういう感じだった(「島の物語」1993年11月1日)。
司馬さんが千葉県をあげたのは、彼が戦車部隊を指揮して、上陸軍を迎え撃つのが九十九里浜、千葉県だったらからだろうと勝手に解釈するのだが、司馬さんにとって全千島列島は、東京都、千葉県と同じようにとらえられていることだ。

ここには「国後、択捉は(サンフランシスコ条約で)放棄した千島列島ではない」などという屁理屈は微塵も存在しない。
司馬さんにとって占守(シュムルシュ)島から南の千島列島は、茨城県と同じように、高知県と同じように日本なのである。

司馬遼太郎さんは、自由主義史観派(靖国史観派)とはまったく異質な世界観、歴史観をもっていた。それを司馬史観などといって利用されることに、強い嫌悪感と懸念を持っていただろうことは、彼の著作や対談を読むにつれて明らかになる。

それらはおいおい書こうと思うが、右派の連中のレッテル貼りに単純に反応して「司馬史観」などと呼ばないほうがいいと思う。


占守島


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*Comment

 

自由主義史観という言葉はそもそも造語です。
まずもって、「自由主義について」問答してみたい相手として藤岡氏も入るのですが、はっきり言えば、このような史観はそれはそれで結構なのですが、欠落部分が多く指摘されるのです。私は教育者でもあるので、自由主義史観というものをコアな部分をいわゆる人物を中枢に据えた歴史過程を描く物語的な横軸のない歴史認識だとバッサリ無視しております。
補足しますが、司馬氏の著作が「人物を主体」とした作品展開が多いという指摘がありますが、これは「街道をゆく」などを見れば明らかなように司馬氏の史観は概ね多重的かつ多層的なものが多く、人物中心の作品はそれほど多くもないのですが、ある種の権威付け、受けの問題で名前を出された可能性があります。
偏見かもしれませんが、日本人の言う「自由主義」なんぞは自慰的内向的かつ視野狭窄なものが多いと言えます。それは日本社会の基礎に村、寄合として集落概念が強く働くことが例示できます。そして、同じ村概念であっても外に血を求める、という気質があれば、まだいいのですが、それがありません・・・日本人にリベラリストが居ないというのが持論なのですが・・
まぁ、一番の原因がいわゆる地方レベルでの政治の発展過程を経ておらず、大きな国家規模での民主政治からスタートしたという不幸が日本にはあるわけですが・・・(長いぞ)
まぁ、自由主義史観なんてのは「言葉ヅラ」がいいからつけられた荒唐無稽なものです。
現実に、有志の会は分裂したわけで、これは理論的なコアな部分がないから、勃興期にこのような醜態を晒した、ということでしょう
  • posted by self57 
  • URL 
  • 2006.09/06 22:48分 
  • [Edit]

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