土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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ふたたび国民保護条例について

「国民保護条例を哂う」というエントリーにトラックバックが打たれた。
当ブログの記事を参考にして、書かれた記事(国民保護法制と本土決戦)からである。

非常に好感が持てた。
他人のブログに、はてしなく長いコメントをつけて「論争」するより、はるかに生産的な論争方法だ(このブログの一般方針 2006-6-30版もいい!!)。



さて、遅きに失した感があるが、そのエントリーに反論しておきたい。
結論として、国民保護条例は必要ということだが、当ブログの主張とは正反対である。

まず太平洋戦争における日本側の抗戦意欲をそいだ要因の一つに、ソ連軍の参戦、とくに地上軍の満州、千島、樺太、北海道への侵攻があったことは言うまでもない。だが、それがすべてであると言い切るのは事実の問題としていかがなものか。現実には複合的要素があった。

そのなかでは前年から繰り返されていた戦略爆撃は、日本人と指導部にボディブローのようなダメージを与えていた。

戦後、アメリカの戦略爆撃調査団は調査をおこなった。国民の戦争勝利についての疑念は、高高度爆撃がはじまるあたりから急速に高まり、昭和20年夏には8割の人々が戦争勝利への疑念をもっていた。反復される空襲によって、産業基盤は破壊され、国民のストレスは極度に高まっていたのだ。

それは戦争指導部にも反映していた。宮廷グループは昭和19年後半ごろから戦争終結への動きをはじめていた。20年2月には、天皇は総理経験者の意見を聞き、沖縄戦ごろに本土決戦の準備状況を知って敗北を覚悟した(遅きに失したと思うが)。
ポツダム宣言が出されるまでに戦争指導部の大勢はほぼ決まっていたのだ。

だが、「国体護持」というものにこだわって、土壇場になってもあたら犠牲を拡大するしかなかった。その「グズグズ」にとどめを指したのが、原爆であり、ソ連侵攻であり、8月15日を前にした都市への空爆だったのである。

地上軍の侵攻が最終的に戦争終結の引導をわたすことは言うまでもない。
だが、その前段階として圧倒的な戦略爆撃、艦砲射撃があったうえでのことである。
それは戦争(ウォー)としては、最終的段階のことではあるまいか。
戦争指導者の無能と無自覚によって長引かされたとき、地上軍を投入して指導者の逮捕をふくむ戦争遂行意志をくじくことはある。だがそれは住民の被害を大きくするだけだ。この例はヒトラードイツ、サダムイラクにみられ、ヒロヒトジャパンの沖縄戦、マニラ攻防戦がある。

もう一方で圧倒的な戦略爆撃をふくむ、前段階の火力攻撃をしないまま地上軍を侵攻させた場合は、執拗な抵抗によって攻撃軍は多大な被害をこうむり撃退させられることが多い。その例をヒトラードイツによるソ連侵攻、ヒロヒトジャパンの中国侵略にみることができる。
昭和20年の日本の場合、日本が戦略爆撃と海上・陸上交通路破壊によって完全に締め上げられ、昭和20年の冬はおそらく大多数の餓死者が出てくることが予想されるなかでの降伏であった。

あの時代はそうだったが、いまはモータリーゼーションの時代だから疎開は可能、食料備蓄は可能だというに至っては国土の広さと近代戦を無視した議論ではないか。
中国が日本の侵略に対して持久戦が可能だったのは、攻撃側の火力、兵力にくらべて国土が広大であり、人口が多く生活レベルは低かったからだ。
ところが日本の国土は狭く(いまの一般的な――日本と同一レベル程度の経済国の――攻撃側の火力、兵力にくらべるといっそう「狭い」)、生活レベルは高い。日本がふたたび空襲に見舞われるようなことにでもなれば、営々として築いてきた社会的基盤は格好の標的となるだろう。交通・輸送網の破壊は国土攻撃の初歩段階だからだ。当然、シーレーンは封鎖されているわけだから、輸送もままならず早晩国民は飢えるだろう。耐久力は太平洋戦争時より低い。

したがって、こんな状況になってからのことを想定している国民保護条例は、関東防空訓練と同じような「絵に描いた餅」なのである。

日本防衛の要諦は何か――「戦わずして勝つこと」である。
それは日本の風土、民度に由来する最善の策である。憲法九条は日本のおかれた地理的条件を考慮に入れても、もっとも最善なる日本防衛策である。


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戦略攻撃の問題と日本の防衛

先日書いたエントリ、国民保護法制と本土決戦について土佐高知の雑記帳さんのふたたび国民保護条例についてというエントリにて反論があったので再反論をさせていただく。その前に、まず、お誉めにあずかり光栄であり、謝意を

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