土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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満蒙開拓団と長野県


長野県はもっとも多く満蒙開拓団を出し

た県である(開拓団31.264名+青年義勇隊6.595 名=37.859名)。数年前に上映した「嗚呼満蒙開拓団」も長野県の開拓団をおったものだし、こんど高知市で上映される「望郷の鐘」も長野県の開拓団を描いたものである。


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また、NHKでヒットした「大地の子」も、長野県の満蒙開拓団(信濃郷満蒙開拓団)の子どもたち・陸一心(松本勝男)と張玉花(松本あつ子)である。

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なぜ、長野県がこんなにも多くの満蒙開拓団を出さざるを得なかったのか。
ちょっと興味を持った。
というのも、長野県は一般的に「教育県」と呼ばれ、大正年間にも白樺派の影響をうけた青年教師たちが熱心に自由教育に取り組んでいたところである。
そして1921年に土田杏村らの始めた上田自由大学など、社会教育でも先進的な活動を行っていた県でもある。

その長野県が何で?との疑問が生まれたからである。
もちろん経済的には、大恐慌によって主要産品の養蚕が打撃を受けたこと、凶作によって農村が著しく疲弊したこと原因となったのは当然である。

同時に、こうした先進的な教育運動を続けていた長野県に対して、官憲の弾圧に加えて、関東大震災を契機にして起きてきた思想善導運動と称するイデオロギー画一化が在郷軍人会などから強められ、その延長線に熱心な満蒙開拓団への参加があったのではないか――そんな問題意識をもったのである。

そうしたなかである村長のことを知った。
大下条村(現阿南町)の佐々木忠綱である。
以下は「信濃毎日新聞」の2013年8月15日の社説からの要約である。

1930年代、長野県飯田下伊那地方も草の根ファシズムの嵐が吹き荒れていた。
「信州郷軍同志会」がその中心で、陸軍中央のパックアップも受け、住民に国策への同調を強い、戦争機運を高揚した。
政府は36年、移民送出を国策とした。同志会幹部だった中原県議が移民熱をあおり、飯田下伊那は全国有数の送出地域になった。
その流れに抗したのが佐々木である。

彼は自発的な移民が減った38年、下伊那郡町村会の満州視察団に参加した。
自由移民に代わって「分村移民」が国策とされ、その調査に参加したのである。
団の報告書は「困難は伴うが(中略)これを人に勧め得る確信を得た」と結んだが、佐々木は違った。
「旧満州の農民を追い出し日本人が入植したような形跡も見られ、何となく不安を感じた。それに日本人が地元の人々に威張りすぎてはいないか―」
佐々木は分村移民を推進しなかった。

「周りの村は駆り立てられた。補助金を得るため村外にも勧誘に回り、移民の獲得競争が起きた」「教員ら約600人が摘発された33年の二・四事件を境に、教育界は満州に移民を送り出す動員装置に化していった」なかで、一人分村移民に抵抗した。
陸軍中央から潤沢な資金提供を受けていた中原県議の恫喝、翼賛壮年団からの圧力にも屈しなかった。

役場吏員の出征宴席で「おまえ絶対に死ぬなよ、生きて帰ってこいよ」と言ったり、分村移民についても迷いに迷い、「自分で行きたくないところに村の人をやるのはどうか」と妻に相談し、妻が「そう思うならやめたほうがいい」と答えたことで思いとどまったという、戦時下でもまっとうな価値観をもっていた村長である。

その佐々木の価値観を支えていたのが、伊那自由大学だったのである。
佐々木は夜中に自宅を出発、夜通し歩いて自由大学を受講した。
この20代後半の知識欲旺盛な時代に進歩的、リベラルな見方を学んだことが、彼を支えたのだ。

ひるがえって、いまの大学にそうした価値観を教える能力はあるだろうか。
社会教育運動もふくめて自問した。


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