土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

Entries

試論「日本国防論」


あるところで「日本防衛」についてお話しする機会があったので、幕末以降の日本国防論について調べてみた。メモ的なお話しだが。明治

維新で誕生した明治政府の軍事力は、陸軍だけをみると1868年薩摩、長州、土佐の三藩から贈られた1万人の御親兵を起源とする。

クリック応援をお願いします↓↓↓

人気ブログランキングへ

それが1871年に4鎮台(仙台、東京、大阪、熊本)となる。
鎮台とはオランダ陸軍に範をとった陸軍編成。
このときの陸軍の役割は、外征ではなく国内の治安維持が主であったため機動性は特に必要としなかった(必要な場合は旅団を編成した)。
対外的には「軍備意見書」にある消極的守勢戦略である。
1873年には徴兵令がしかれ、新たに2鎮台(名古屋、広島)が加わる。

この鎮台が大きな役割を演じたのが内乱鎮圧である。
最大のものが1877年の西南戦争。
農民たちからなる熊本鎮台に陣取る3500人の兵士たちは、当時最強と言われた薩摩軍3万の包囲を耐え撃退した。
自由民権運動の最大の蜂起である秩父事件(1884年)の鎮圧に赴いたのも、東京鎮台の兵隊たちだった。

国内の騒擾が収まった1888年、日本政府は鎮台を師団に変更した。
東京→第1師団、仙台→第2師団、名古屋→第3師団、大阪→第4師団、広島→第5師団、熊本→第6師団という具合に。
この年に山県有朋は「外交政略論」を著わし、それまでの消極的守勢戦略を見直す。
「主権線」(国境)と「利益線」(国境外にある国家の利益に影響するライン)にわけ、朝鮮半島を「利益線」として日本防衛にとって不可欠の地域とした。

こうして朝鮮半島をめぐって清帝国との日清戦争(1894年)。
その賠償金によってそれまでの6師団から、12師団編成へと軍拡をはたす(旭川7、弘前8、金沢9、姫路10、善通寺11、小倉12)。(1896年)

1904年の日露戦争をへて、帝国国防方針「帝国ノ国防ハ攻勢ヲ以テ本領トス」(1907年)と積極的攻勢戦略へと大転換をはたす。
そして陸軍は仮想敵国を世界第一の陸軍国・ロシアにおき「平時24師団、戦時50師団」をめざし、海軍は世界第二の海軍国で陸軍にはほとんど力を向けていないアメリカを仮想敵国に置き戦艦8隻、装甲巡洋艦8隻を基幹とする「88艦隊」を要求した。
結局、日本は陸海軍を併せて世界最強の軍事国家をめざしたのである。

こうした戦前の国防方針は、歴史が示したとおり侵略国家と同義語となり、世界との戦争によって敗北する。
しかし、その出発点が軍事的防衛論であったことは注目すべきである。

日本国憲法はこうした軍事的防衛論とは異質な、防衛論に立脚している。
その現代的意義にあらためて光を当てるべきである。


☆きょうも読んでくれてありがとうm(__)m
 サヨクブログのランキングアップにご協力を!
  励みになります。ポチッとおねがい!
↓    ↓   ↓
にほんブログ村 政治ブログへ

*Comment

NoTitle 

日本帝国の基本的戦略は現在の中国共産党と同じく、幼稚で単純な膨張主義に同化しやすいものでしたが、現在の方針をもって当時を批判するならば、現在の方針が当時でも有効であったのかは検証しなければなりません。

帝政ロシアの南下政策、死に体の清国、無策の指導者を頂く非力な朝鮮、帝国として黎明期であった貧しい日本。
国連も無く、また当然アメリカの覇権は及んでおらず、力の空白と帝国の野心が入り混じる地域です。

ずっと考えているのですが、すくなくとも第一次世界大戦以降、パリ不戦条約と国際連盟ができるまでは、現在の方針は有効になり得なかったと思うのですがいかがでしょう。
だとするならば、「どの段階まで」という問題に議論の余地はあれど、朝鮮半島に対する日本の基本的対応は、不幸なことですが「やむを得なかった」とはならないのでしょうか。
このような事をいえば左側や当の韓国の方々から批判されますが、いまだに有効な批判を聞いたことがありません。

あ、このような思考は、当時の罪を軽減させるためではなく、現在の軍事抑制的・平和的な方針にとって、外部要因の何を必要条件としているかの検証作業ですのでお間違えなく。
  • posted by キンピー 
  • URL 
  • 2014.03/07 17:38分 
  • [Edit]

東洋経済新報 

石橋湛山らがとなえた「小日本主義」あたりまではさかのぼれそうですね。
それと日露戦争の「平民新聞」。
内村鑑三は日清戦争は義戦として支持しましたが、3年後はそれは誤りだとして非戦論に転じます。

もちろん、欧米列強のアジア侵略に対してどう対処するかは重大問題だっと思います。
後知恵でとってつけたような「大東亜共栄圏」とは違う、アジア主義で行けなかったんでしょうかねえ。
孫文等とは手を結べたと思うのですが…。
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2014.03/07 20:42分 
  • [Edit]

NoTitle 

ん~、小日本主義は周辺国の内情が安定していることが条件でしょう。
日本が周辺諸国の安定に積極的にコミットしても、それが成し遂げることができなければ、成立しないように思うのですが。

実際、日本の民間は積極的にコミットしたし、官憲はそのことを容認していたと思いますが、朝鮮は開化派への弾圧で自力での近代化の道は絶たれたし、中国は中国で孫文の時代にも安定せず群雄割拠の時代に突入してしまいました。
日本の思想としては現代につながる潮流が生まれつつあったことは良としても、それを実行する条件というものはあったのでしょうか。

それはさておき、現代の問題として、日本国憲法の世界観を実現していく条件が、「周辺国の内情の安定」と考えると、周辺諸国の内情や周辺諸国での紛争によって、理念は容易に崩壊してしまいます。
  • posted by キンピー 
  • URL 
  • 2014.03/08 11:49分 
  • [Edit]

周辺諸国 

そうですね。
憲法前文は世界政治の安定を前提としています。
そのために日本外交が努力することを求めているのですが、現実は日本外交が東アジアを緊張激化の方向に持って行っているのは
残念です。というか国民はそれをやめさせなければなりません。
------------------
日本国民は、恒久(こうきゅう)の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高(すうこう)な理想を深く自覚(じかく)するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持(いじ)し、専制(せんせい)と隷従(れいじゅう)、圧迫(あっぱく)と偏狭(へんきょう)を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉(めいよ)ある地位を占(し)めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖(きょうふ)と欠乏(けつぼう)から免(まぬ)かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2014.03/09 12:12分 
  • [Edit]

NoTitle 

私は日本国憲法の理念を達成する条件として、不戦条約と国際連盟を起源とする、戦争違法化の促進と国際機関のさらなる強化(国家主権のさらなる譲渡)が必要だと考えているのですが、小日本主義のように周辺国の安定が必要要件と仮定するなら、憲法の世界観を実現することは非常に困難のように思います。
つーか、他国の安定にコミットするのは限界があると思いますけど。
  • posted by キンピー 
  • URL 
  • 2014.03/09 18:02分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

応援おねがいm(__)m

サヨクブログ興隆のために 1日1回それぞれポチッと!!↓


にほんブログ村 政治ブログへ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

アンケートのおねがい

このブログへの評価をおねがいします。これからの記事に反映させていきたいと思います。

プロフィール

土佐高知

Author:土佐高知
男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
◎ブログの考え◎
TBは、削除しません。ただし、アダルトやスパム、記事に直接関係のないものなどは警告なく削除します。
コメントへの書き込みは、管理人および訪問者の意見交換の場と考えていますので、反対意見でもフレンドリーかつ建設的な態度で行なっていただくようお願いします。無意味な文字の羅列や、コピペ、他者を誹謗・中傷する(この判定は下記のとおり)コメントは警告なく削除する場合があります。多重ハンドル禁止など、ネチケットをまもることは、最低限のルールであることは言うまでもありません。
その他、ここに明文化していないことは土佐高知の判断に属します(重要!)。
紹介している商品の取引は、それぞれの責任でおこなってください。当ブログは一切の責任をおいません。

MAILをどうぞ!

ここでは書けないご意見、お問い合わせをどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事(数)表示

全タイトルを表示

最近の記事

月別アーカイブ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

QRコード

QRコード

FC2拍手ランキング

ブロとも申請フォーム

埋め込み

右サイドメニュー

トコトン共産党

ご訪問ありがとう

ただいまのご訪問者

現在の閲覧者数:
無料カウンター

ブログ内検索

商品検索

賛同TBセンター


「しんぶん赤旗」

ブログジャンキー

わたしのオススメ

お薦めの本、CDなど



















アフリⅠ

アフリⅢ