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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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大東亜政略指導大綱

平成を昭和に置きかえて、戦争を追体験するシリーズのつづきを書く。
昭和のきょう5月31日に御前会議がひらかれた。
大本営政府連絡会議である。

占領した南方諸地域にたいする対策方針「大東亜政略指導大綱」を決めた。
これは「(太平洋戦争は)東南アジア解放の聖戦だった」という靖国神社派の主張が、真っ赤な大うそであることをしめす証拠のひとつである。



内容を見よう。
----(引用開始)----
六 其ノ他ノ占領地域ニ対スル方策ヲ左ノ通リ定ム 但シ(ロ)(ニ)以外ハ当分発表セズ
(イ)「マライ」「スマトラ」「ジャワ」「ボルネオ」「セレベス」ハ帝国領土ト決定シ重要資源ノ供給源トシテ極力之ガ開発並ニ民心ノ把握ニ努ム
(ロ)前号各地域ニ於テハ原住民ノ民度ニ応ジ努メテ政治ニ参与セシム
(ハ)「ニューギニア」等(イ)以外ノ地域ノ処理ニ関シテハ前二号ニ準ジ追テ定ム
(ニ)前記各地ニ於テハ当分軍政ヲ継続ス
----(引用終わり)----

すでにそれまでに1月の大本営政府連絡会議で、ビルマ、フィリピンについては、「満州国」なみの政府をつくらせて「独立」の形をとるが、日本の支配権は確保することを決めていた(それにもとづいて8月1日ビルマが、10月14日フィリピンが「独立」した)。
ここでその他の地域についての処理方向を決めたのである。「マライ、スマトラ、ジャワ、ボルネオ、セレベスは帝国領土と決定」すると明記していることに注意。そこは石油をはじめとした資源地帯である(石油をめぐっていまも政情不安がつづく東チモールも含まれている)。
ここは帝国領土、つまり植民地にすることを明記しているのである。

靖国神社派や歴史改ざん派、小林よしのりたちは、太平洋戦争の結果、アジアで独立運動が活発になり欧米列強をおいだした、それは太平洋戦争がアジア解放を目的としていたからだと強弁している。そしてその例証としてさかんに出すのがインドネシアである。しかし、みたとおり日本はそこを独立させるつもり(その独立も「満州国」程度)は毛頭なく、未来永劫に帝国植民地としようとしていたのである。それが真っ赤な大うそであることを歴史は証明しているのだ。

この大本営政府連絡会議では、こうした欺瞞の大東亜新秩序を宣伝するために同年秋に大東亜会議を開催することが決定された。
大東亜会議は、11月5~6日に東京でひらかれた。プロパガンダ会議である。日本から東条首相、国民政府の汪兆銘、満州国の張景恵、フィリピンのラウレル、ビルマのバ・モー、タイのワン・ワイタヤコン、自由インド仮政府のスバス・チャンドラ・ボースが出席した。タイは首相を派遣せず、朝鮮、台湾、マラヤ、インドネシア、インドシナからの代表は招待もされなかった。


「大東亜共栄圏」の実態--日本軍占領下のアジア


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*Comment

 

これは私も管理人さんと同意見ですね。
インドネシアは現地司令官の今村均中将が解った人物だったから大本営の意向に反して現地の自治に任せるとこが大きかっただけ。
全体としてみれば侵略戦争だしアジアの独立に貢献したというのは偶然でしょう。
アジアの解放戦争にしては戦略は稚拙。装備は貧弱。
  • posted by アラメイン伯 
  • URL 
  • 2006.05/31 22:40分 
  • [Edit]

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