土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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「高知新聞」はどこへ?

【「高知新聞」暗黒史⑨】
書き残したこともまだたくさんあるが、このシリーズも、こんかいで一応しめることにしようと思う。
いろいろと情報を寄せてくれたみなさんには、この場をおかりしてお礼をいいたい。それらの「高知新聞」社の利権疑惑については、ウラをとってから書きたいと思う(永田のアホみたいなことはしないのだ!!)。

で、最後のテーマは、故福田義郎社長のことから書き始めたい。



福田義郎氏は、先にもふれたように「高知新聞の中興の祖」とたたえられる人物である。戦前に高知新聞に入社し、昭和28(1953)年に社長になってから昭和55(1980年)年に死ぬまで27年間も社長だった。

この時期に、いまの多角経営型「高知新聞」社の基礎が出来たといっても言い過ぎではない。
彼が社長に就任してから「高知新聞」がどのように経営を多角化して行ったか、年表で追ってみたい。
1958年 厚生事業団発足(のちの高知新聞厚生文化事業団)
1962年 株式会社高知広告センター、高知新聞社会福祉事業団発足
1963年 高知ボウリングスターレーン
1964年 高知新聞急送発足、RKCプロダクション発足
1965年 桂ハイヤー発足、老人ホーム「筆山寮」(のち「あかねの里」)落成
1966年 高知新聞放送会館落成、高新企業株式会社発足
1967年 高知新聞消費生活組合設立、ジャパンテレフィルム設立
1968年 高知新聞販売株式会社
1969年 桜井幼稚園発足
1970年 株式会社龍河洞スカイライン発足、岡豊山ハイランドオープン

ちょうど高度成長期と重なった面はあるが、これには福田社長の持論であるラジオ、テレビ、新聞の「三位一体論」も大いに影響していた。
福田社長は、①今後の新聞経営は、新聞だけで成り立っていかない時代も想定して、新聞だけに頼る経営を脱却しなければならない、②多角経営により適材適所の配置と、定年者の再雇用にもつながると、1960年代の初頭からことあるごとに説いていたという。
ほかの地方新聞がそうした視点を持ち得なかったときに、彼はそうした路線をいちはやく取り入れ、推進していった。先見の明があったのである。
そしてそれらの企業が相互に支えあっていくために1969年には、「高知新聞企業連合憲章」が制定される。マスメディアと営利を目的とする関連会社は、こうして運命共同体となった。

なるほどそれはグループ企業が、互いに争うことなく協調して全体として発展していくためには、必要なことだった。それを責めることはできない。
だが、それは「同列企業の防衛」という側面が強くなれば、新聞やテレビ、ラジオが本来もつ使命を大きく歪める危険性もはらんでいたのである。
そして、そのお荷物となった「龍河洞スカイライン」と「岡豊山ハイランド」が立ち上がったのは、「高知新聞企業連合憲章」が制定された翌年であった。
ここに「高知新聞」の腐食の根源(ルーツ)を見るのは、けっして穿ちすぎではあるまい。

もう一つは、「高知新聞」は県内で有力な競争相手を持ちえていないということも、「高知新聞」を腐食させている原因があるのではないか。だが、これは「高知新聞」だけの責任ではない。
歴史を振り返ると、戦前の競争相手は「土陽新聞」だった。だが、この新聞社は、経営不振からすで共同経営という形で高知新聞に下っていた。
悪名高い情報局・内務省による「一県一紙」の押し付け以前に、実態として高知県では「高知新聞」による独占が完成していたのである。あとのエピソードは、少なくとも高知県では名目的な出来事にすぎなかった。
こうして、競争相手を失った「高知新聞」はメディアを独占したのである。それは高知県民にとって「対抗言論」を持ち得ない不幸でもあるが、県民自身がそうしたことを創り出したといえる。

では、こうした「高知新聞」による情報独占・報道独占を打ち破る道はあるのか。
当ブロガーは、その方向性として三つのことを提起したい。

ひとつは、紙メディアでの高知新聞にたいする挑戦は、蟷螂の斧かもしれないが、続けるべきであると思う。「高知新聞」が県内に張り巡らせた情報網・伝達網は、完璧なものがある。それにごしてたたかうことは至難の業だが、各紙は「高知新聞」にはない切り口でその挑戦をしてほしい。「高知民報」がこの間の知事選をめぐる報道などで示した役割はそのヒントになると思う(残念ながら同紙の発行部数は、その質的な比重から比べるとあまりにも少なすぎる。少なくともいまの倍の発行部数があれば違う状況をつくりだすだろう)。

二つ目は、テレビとラジオメディアである。「高知新聞」は「RKCラジオ」「RKCテレビ」と三つのメディアを独占している。これに食い込むことは困難だが、紙メディアに比べれば、独自の報道角度を出すことは容易だと思う。政治報道などで「テレビ高知」が独自性を出しているところもあるが、真っ向から「高知新聞」グループに対して極端といわれるくらいの「対抗言論」ぶりをしめしてもいいのではないかと思う。

最後にブログである。
実は、福田社長は、高知新聞が多角経営に乗り出す根拠付けに次のようにのべたことがある(「高知新聞80年史」330ページ)。
------(引用開始)-------
今後の新聞経営というものは、従来のように新聞だけつくって、配って、購読料と広告料だけでやっていくわけにはいかない。多角経営をやらねばならぬ時期に来ている。家庭のテレビがそのまま印刷機に代わるような機械が発明され、刷らない、配らない新聞の実現も近いと思う。そうした時代に新聞だけに頼るわけにはいかない…
-----(引用終わり)------
まるで、いまのインターネット、ブログ時代を予見しているような趣をもつ、1963年末の「あいさつ」である。
「高知新聞」はこの危機感から、多角経営に乗り出し、そしてみずからのジャーナリズムとしてのポリシーを掘り崩しかねない「禁断の実」を手にした。
だが、それは企業としては生き延びる適応をしただろうが、新時代のジャーナリズムとして生き延びる適応性を捨て去っての進化ではなかったか。それを証明するのが、ブログであり、インターネットである。

しかし高知県内の政治ブロガーの状況をみると、まだまだの観は否めない。でもそれはやがて、「高知新聞」社の高知県におけるメディア寡占を打ち壊す可能性をもっていると思う。何せ投資費用はほぼゼロで、みんなが情報発信者になれる手段である。組織に属していても、そこの公式発言とは異なる発信をすることが可能だ。「いいたがり」がその存在に気づけば、爆発的にひろがる要素はある。

それにも淘汰の法則は働くだろうが、「高知新聞」の新たな競争者として無視できない存在となる日は、そう遠くないと思う。
福田社長が懸念していた時代の到来に、巨大恐竜=「高知新聞」はどう動くか。興味はつきないところではある(終わり)。


★参考サイト(高知民報)★
高知新聞の中傷に対し共産党県委が反論文掲載申し入れ

22 問われたメディアのあり方(最終回)

百条委と知事選の取材メモから

土佐山田ゴルフ倶楽部ヤミ立替問題

経営のツケを町民の税金で穴埋 土佐山田町が土佐山田ゴルフ倶楽部に4200万円のヤミ立替 経営陣に大旺・中谷健氏、高新社長、自民党・依光隆夫県議

★参考サイト(その他)★
インサイド 激震の底流

山原健二郎さんを冒涜するな

写真は語る


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*Comment

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 高知新聞の政治への影響力は暫く続くでしょう。でも足元からそれは崩れると思います。ブログやそのほかのメディアの発達が彼らの野望を砕くでしょう。
 ただ共産党をはじめ、いわゆる「革新勢力」と自認する人たちの紙媒体信仰の強さには辟易しますね。100年前のレーニンの「アジテーションとプロパガンダ」から一歩も出ていません。レーニンは当時の新しいメディアを活用しただけなのに。
 あまり知られていませんが、知事選挙のときなどは、土建屋の経営者などはインターネット版の「高知民報」を良く見ていました。高知新聞の情報をあてにしていない証拠。しかし共産党の人たちも紙媒体信仰が強く、インターネットには力の入れようが足りません。
 その証拠は過去の記事をすぐリンクを外すことですね。
このあたりの体質は高知新聞と全く同じです。インターネットを紙媒体より下に見る傾向があるからですね。
 必ずインターネット新聞社は出来ます。私はそれをこしらえますので。

NoTitle 

東京在住、67歳で評論をしています。戦時中インドネシアのスマトラ島で発行されていたスマトラ新聞の復刻版を作成しております。スマトラ新聞の社長を務めていた福田義郎氏の次世代の方にお話を伺いたいのですが、ご存じないでしょうか。よろしくお願いいたします。

えっ? 

福田義郎さんて、ここで書いている福田義郎のことですか?
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2017.02/06 18:59分 
  • [Edit]

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