土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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昭和19年10月19日マバラカット

きょうから鹿児島取材で感じたことをランダムに書いていこうと思う。特攻についてのこれ

までの「常識」を覆すエピソードもたくさんあった。濱崎勇さんのお話は大変リアルだった。

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ただ本人も「当時は手帳に付けたりする習慣はない」とおっしゃられていたように、体験したことを時系列的に整理・検証する必要もあるが、一つ一つの体験は大変リアルだった。

その一つが昭和19年10月19日夜である。
これまで巷間伝えられていることは、マバラカット基地にやってきた大西瀧治郎中将の特攻提案に対して201航空隊幹部は同意。
司令が不在だったので、最高責任者の役回りをになわされた玉井浅一副長は隊員たちを従兵室に招集した。

このときの情景を猪口力平・中島正「神風特別攻撃隊の記録」(雪華社)は次のように伝える。

-----(引用開始)------
 大西長官の前を辞した玉井副長は、さっそくその編成にとりかかった。
 玉井副長の脳裡には、大西長官が体当り攻撃を口に出した時から、すでに「九期飛行練習生の搭乗員から選ぼう」という考えが浮かんでいた。
 九期飛行練習生と玉井副長との間には、前々から切っても切れない深い縁があったからである。
(中略)
 そこで玉井副長は、隊長と相談して、この九期練習生の集合を命じたのであった。
 玉井副長はその時の感激を次のように述べている。
 「集合を命じて、戦局と長官の決心を説明したところ、感激に興奮して全員双手を挙げての賛成である。彼らは若い。彼らはその心のすべてを私の前では言いえなかった様子であるが、小さなランプ一つの薄暗い従兵室で、キラキラと目を光らして立派な決意を示していた顔つきは、今でも私の眼底に残って忘れられない。その時集合した搭乗員は二十三名だったが、マリアナ、バラオ、ヤップと相次ぐ激戦で次から次へとたおれた戦友の仇討をするのは今だと考えたことだろう。これは若い血潮に燃える彼らに、自然に湧さ上がった烈しい決意だったのである」
------(引用終了)------

周知のようにここでいう「九期飛行練習生」は「(甲)10期飛行練習生」の誤り。
わたしが疑問だったのは、このとき集合を命じられたのは「(甲)10期飛行練習生」だけだったのだろうかという疑問である。

201航空隊には予科練出身でも乙出身の練習生もいた。
期数もまちまちな隊員がいたはずである。
それなのに201航空隊のなかの「甲10期生は集まれ」との命令が出せるだろうか。

その疑問に濱崎さんは「集められたのはチャンポンでした。50名を超える搭乗員たちが集められました。カンテラは玉井副長のもとにあるだけで、誰が来ているのかの顔まではわかりませんでしたが、50名を超える人数だったことは間違いありません」と答えてくれた。

それは納得できるお話だった。
一つの戦闘飛行隊には、甲乙チャンポンで行動していたわけで、201航空隊には4つの戦闘飛行隊があった。
そのなかで甲10期生のみの集合を命ずるなどあり得ないことだ。
ここにもこれまで伝えられていた「作為」を感じた。

そして、玉井副長の特攻「命令」に対しての搭乗員たちの反応である。
濱崎さんがノンフィクション作家、門田将さんに答えたところによると、次のような反応だったという(「文藝春秋」10月号掲載、「90歳の兵士たち①特攻」)。

-----(引用開始)------
 しかし、誰も喜んで“ハイ”などと言う者はいなかったという。
 「軽率にそんなものを言ったものはおらんですよ。何のために、霞ヶ浦からいろいろ難儀して、一人前のパイロットとなって、六百時間、千時間越してやりますか。組織化された中でもね、やっぱり反骨精神というのがある。我我には、“なんちゅう無駄な使い方をするんだ。何のために俺たちはパイロットになったんだ”という思いがあるわけです」
 すると、玉井は、再び「やるのか、やらないのかあ!」と大声を上げた。
「まあ、(幹部に対して)私らは親しみも、尊敬心もないわけです。“なんだよ、お前たちがなぜ俺らを牛耳っているのか”というのが心の中にありますからね。(玉井が)苛立ってさらに“やるかやらないか!”と、叫んだ時、こっちがみんな低い声で“はーい”と言うたんですよ。“はいっ”じゃないですよ。“はーい”ですよ。そしたら、そこでみんなが声を出したので、これで、しめたと思ったんでしょう。“ようし、わかった”となりました」
------(引用終了)------

「特攻」を取材していてわかったことだが、1980年代ごろまでは猪口・中島本にあるように若い搭乗員たちは「みずからすすんで特攻を志願した」との風説がまことしやかに流されていた。
これは特攻を命じた2人がいち早く発表した「神風特別攻撃隊の記録」が唯一の特攻を伝える記録として重宝されたからである(この本は英訳までされたベストセラー)。
彼らは雄弁で感動的に若者の死を伝えた。

それに対してフィリピン201航空隊にいて、幸いに特攻戦死しなかった搭乗員たちは沈黙した。
理由は様々だろう。
だが、戦友が体当たり攻撃で死んでいくのを目の当たりにしたり、ニッパヤシの兵舎で隣に寝ていた戦友が次の夜はいなくなった寂寥感を味わった彼らは、とても語る気持ちにはなれなかったのだろう。
猪口、中島、玉井氏らの特攻を命じた側とは肌感覚が違っていたと思う。

それが、1990年代頃から「潮目が変わった」。
ジャーナリストたちの熱心な取材要請もあったと思う。
語り始めたのだ。

濱崎さんもそのお一人だ。
彼は言った。
「いまさら濱崎はなぜ語るんだという声もあるが、伝えておかなければならないことがある」

我々戦争を知らない世代は、それを聞き逃さない敏感な感性を持ちたいと思う。
彼らの声を我々の子どもや孫に伝え続けるために。


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*Comment

 

土佐高知さん

すごいですね、このメンタリティ。

なにがなんでも軍部の上の方は悪かったんだ。
美談なんかあるわけが無い。
悲惨な事実があるはずだ。

戦争における美談とか、日本政府、軍隊の良かった点、貢献などは一切無視。
重箱の隅を突いてでも、とにかくネガティブな過去だけを穿り返して、日本はこんなに悪かったんだ、本当にひどい国だったんだ、国民は犠牲者だって言わないと気がすまない、このメンタリティ。
悲惨な事実が出てくると、「やっぱり」と喜んでこれを書く。
取材旅行②のところでも、執拗なまでに、日本の軍部はこんなに悪かったんだ、とその点を書く。

自分の祖先を、一部の極悪人と大勢の犠牲者だけに仕立て上げるその歴史観。

たいしたもんです。
  • posted by makoto 
  • URL 
  • 2010.11/05 17:54分 
  • [Edit]

 

いよいよ、本題に入ってきましたね。
期待しています。
  • posted by 阿波太郎 
  • URL 
  • 2010.11/05 18:26分 
  • [Edit]

カミカゼとスト破り 

土佐高知さん、神風特攻隊員の「心理」について拙文を物したことがあります。日本人の「スト破り」体質と神風特攻隊の心理は共通点があるのではないか?というものです。皆さんにはおそらくあまり賛成していただけない分析だと思いますが、もしよろしければご意見をお聞かせください。
<日本でオランダモデルが難しい理由>
http://takashichan.seesaa.net/article/155582416.html
  • posted by たかし 
  • URL 
  • 2010.11/05 20:09分 
  • [Edit]

 

makotoさん、土佐高知さんはあなたよりは両面を知った上で話してるのだと思いますよ。
あなたはくだらない漫画を参考にして語ってるに過ぎませんよ。
逆にあなたの論からすれば、日本軍は全て良かった悪い事などなにもしてないって事を主張してる様にも聞こえます。
特攻について、兵士が進んで志願したとされている事に当時の人達の証言に基づいて報告していますよね。それについて、通説とされる書物もちゃんと紹介してるじゃないですか。

兵士の命を預かる人達がどの様な心理なり規範なりに基づいて行動したかを現実的な考証をされていると思えますが、どうでしょう。
軍隊の中で指揮をとる人達の責任は後に検証されて当たり前です。
あなたが兵士だったとして、国を守る為に困難な任務を命じられても、それが意味のある事なら納得できますが、敵軍に打撃を与えるのではなく指揮官の気まぐれだったりしたら納得できないでしょう。土佐高知さんの考証は、何がそうした明らかに間違った指揮をさせたのかを探っていると思えますが、違いますか?
前にも書きましたが、私の父は予科練最終期でした。同期の人達は沖縄に向かう輸送船で敵軍を目にする事無く亡くなってしまったそうです。makotoさんがその船に載せられていたとして、納得しますか?
日本軍兵士として初めて白旗をあげた方は、実戦経験が全く無い人で情報関係で勤務していて終戦が見えた19年に口封じの為、フィリピンに送られたのです。後ろめたいからその様な事をしたのではないですか?
全ての指揮官が悪いと言っているのではなく、そうした人として許されない人達が、多くの兵士や国民の命をないがしろにしたのは、厳然たる事実なのです。
命を大切にした立派な人達も、勿論沢山いた上で、そうした戦時だとしても許されない行為を明らかにする事は今後の私達にとって大切ではないですか?
  • posted by ヒロユキ 
  • URL 
  • 2010.11/05 22:51分 
  • [Edit]

 

ヒロユキさん

>makotoさん、土佐高知さんはあなたよりは両面を知った上で話してるのだと思いますよ。

でしょうね。
僕は、どんなにいろいろな面を知ったとしても、日本の終戦前の日本のトップ、軍部の暗部、悪い面ばかりをあげつらい、美談、貢献には一切目もくれない、そのメンタリティがすごいですねと言っているのです。
この掲示板で終戦前の日本の政治家、例えばA級戦犯を良く書いたことがありますか?
日本の軍隊がこんな良いことをした、という事例を挙げたことがありますか。
一人または一部の兵隊が上官の命令に背いて人道的なことをした、みたいな話はあるでしょうけどね。

>あなたはくだらない漫画を参考にして語ってるに過ぎませんよ。

前にも僕が、イラクを核保有国に挙げただけで、アメリカのニュースの内容は我が意を得たり! などと頓珍漢なことを言っていましたけど、ヒロユキさん、そうやって妄想でイチャモンつける癖、止めましょうよ。

>逆にあなたの論からすれば、日本軍は全て良かった悪い事などなにもしてないって事を主張してる様にも聞こえます。

それを幻聴と言います。

>特攻について、兵士が進んで志願したとされている事に当時の人達の証言に基づいて報告していますよね。それについて、通説とされる書物もちゃんと紹介してるじゃないですか。

それを否定するためでしょう。

>兵士の命を預かる人達がどの様な心理なり規範なりに基づいて行動したかを現実的な考証をされていると思えますが、どうでしょう。

現実的な考証?
僕には、最初から「日本の軍部の上官、上層部は悪かった」と結論があり、それを立証するために証拠を挙げているようにしか見えませんが。
それを現実的と言うならご自由に。

>土佐高知さんの考証は、何がそうした明らかに間違った指揮をさせたのかを探っていると思えますが、違いますか?

そのとおりです。
ただ僕には土佐高知さんが、いつも軍部の上層部や指揮官の間違いや非人道的な行いだけを探っていると思えますが、違いますか?
違うと言うのなら、土佐高知さんが、軍部の上層部や指揮官の庶民への貢献を紹介したところを教えてください。
あなたでも良いです。
ここに書いたことがありますか?

>前にも書きましたが、私の父は予科練最終期でした。同期の人達は沖縄に向かう輸送船で敵軍を目にする事無く亡くなってしまったそうです。makotoさんがその船に載せられていたとして、納得しますか?

めちゃくちゃな質問ですね。
なんで亡くなったのか分からないから、答えようが無い。
それに、時代も違うし。
それに、死ぬって事実を教えてくれていて、その上で、その船に乗せられて納得しますか? などと聞かれて、「納得する」って答える人いるわけないでしょう。

>日本軍兵士として初めて白旗をあげた方は、実戦経験が全く無い人で情報関係で勤務していて終戦が見えた19年に口封じの為、フィリピンに送られたのです。後ろめたいからその様な事をしたのではないですか?

知りません。証拠はありますか?

>全ての指揮官が悪いと言っているのではなく、そうした人として許されない人達が、多くの兵士や国民の命をないがしろにしたのは、厳然たる事実なのです。

だから、そうやってネガティブな事実だけを挙げるそのメンタリティがすごいと言っているのです。
日本は負けたんだから、悲惨な事実を探せばいくらでも出てくるでしょうよ。

>命を大切にした立派な人達も、勿論沢山いた上で、そうした戦時だとしても許されない行為を明らかにする事は今後の私達にとって大切ではないですか?

今の価値観で許す、許さないと断言するのがおかしい。
命が今ほど大切でない時代だったんだからしょうがないでしょう。
その時代の価値観を無視して、今の価値観ですべて許すだの許さないだのと言うんだったら、坂本竜馬はどうです。
船中八策で、「海軍を拡張すべし」なんて、軍拡を主張して日本が軍事大国になったそのパイオニアだったんだから、あなたから見たら許されない人物でしょうね。
僕の大好きな歴史上の人物、大村益次郎も日本陸軍の創始者だから、あなたから見たら極悪人でしょう。
風林火山を軍旗にしていた武田信玄も極悪人ですね。
なんせ、「侵略すること火の如しー」って宣伝してるんだから。
違いますか?

なんでそこまで自分の祖先の罪(現在の法律、価値観でね)ばかりを、しかも指導部、上官など、上の人のばかりを挙げるかなぁ。
ヒロユキさんが、今の資本主義社会での大企業経営者、与党政治家を批判するのとまったく同じメンタリティでしょう。
結局いつも、加害者(搾取する側)と被害者(搾取される側)の2つしかないんですよね。

土佐高知さんも「猪口、中島、玉井氏らの特攻を命じた側とは肌感覚が違っていたと思う。」と、命じた側と、命じられた側を分けてるように見えますけど、命じた側は断罪べきであり、命じられた側は被害者、ってことでしょうか。
  • posted by makoto 
  • URL 
  • 2010.11/06 18:20分 
  • [Edit]

 

makotoさん、ちょっと事情があってレスを数日待ってもらえますか?
私の方から食いついてるので申し訳ないのですが。どうやら風邪をこじらせてしまった様です。
ごめんなさい。
  • posted by ヒロユキ 
  • URL 
  • 2010.11/06 23:32分 
  • [Edit]

 

おー、それはお大事に。
  • posted by makoto 
  • URL 
  • 2010.11/07 00:19分 
  • [Edit]

 

遅くなりました。<makotoさん
ようやくネットも見られる様になりました。

一番重要だと思う部分に答えます。
軍人と言う戦時に人の命を預かる人の、貢献よりも罪を問うのがより重要だと言う事だと思います。
まして、戦後の捏造が色濃く疑われる部分なのですから。そこを丹念に暴くと言う事ですから。
それと、得てして貢献を声だかに上げる人程、あたかも悪い事などしていないと言う人達にありがちな傾向と思えます。

後の事については「ご自由に」との事で了解しました。
  • posted by ヒロユキ 
  • URL 
  • 2010.11/09 23:01分 
  • [Edit]

 

ヒロユキさん

良くなられてよかったです。

ご意見、よく分かりました。
  • posted by makoto 
  • URL 
  • 2010.11/10 03:14分 
  • [Edit]

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