土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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徳富猪一郎と幸徳秋水

きのう一条神社宮司の川村公彦氏から、戦前に一条神社に参拝した人の直筆の記録を見せて

もらい、いまその解析をすすめている。もっと史料があるような気がするが、こんど明らかになったものだけでもいろんな人間模様が見えてくる。

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その一つが徳富蘇峰である。
昭和5(1930)年11月8日の日付のある参拝記録には、「徳富静子 猪一郎」とだけあるが、前年に国民新聞を退社した「浪人時代」に土佐中村まで、徳富蘇峰は妻を伴って訪れていたのだ。

そこで空想をたくましくした。
徳富蘇峰はこのときには思想的に右展開を遂げていたが、かつては中江兆民を介して幸徳秋水とも関係があった人物である。

僻遠の地である土佐中村までやってきて、一条神社からわずか100メートル足らずの幸徳秋水の墓地に訪れなかっただろうか。

もちろんの軍国化の流れが急速に強まっているころの土佐中村である。
世間の目があるとは言え、徳富蘇峰はそんなことに動じるような人物ではない。
おそらく妻を連れて、正福寺にある秋水の墓地にも参拝したことだろうと推理する。
理由は以下の通りである。

徳富蘇峰の弟である徳富蘆花は、幸徳秋水らへの判決が下った直後、桂太郎首相と交流のあった蘇峰を通じて死刑を阻止しようと嘆願しようとするが間に合わず処刑されてしまった。

その徳富蘆花は、幸徳秋水刑死直後の1911(明治44)年2月、一高からの要請に応じて「謀反論」と題する講演を行い、幸徳秋水らを強く擁護した。

-----(引用開始)-----
諸君、幸徳君等は時の政府に謀叛人と見做されて殺された。
が、謀叛を恐れてはならぬ。謀叛人を恐れてはならぬ。
自ら謀叛人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀叛である。
「身を殺して魂を殺す能わざる者を恐るる勿(なか)れ」。肉体の死は何でもない。恐るべきは霊魂の死である。

人が教えられたる信条のままに執着し、言わせらるる如く言い、為(な)せらるる如くふるまい、型から鋳出(ちゅうしゅつ)した人形の如く形式的に生活の安を偸(ぬす)んで、一切の自立自信、自化自発を失う時、即ち是れ霊魂の死である。

我等は生きねばならぬ。生きる為に謀叛しなければならぬ。古人は云うた如何(いか)なる真理にも停滞するな、停滞すれば墓になると。人生は解脱(げだつ)の連続である。

如何に愛着する所のものでも脱ぎ棄てねばならぬ時がある。其は形式残って生命去った時である。「死にし者は死にし者に葬らせ」墓は常に後にしなければならぬ。幸徳等は政治上に謀叛して死んだ。死んで最早復活した。墓は空虚だ。何時迄も墓に縋(すが)りついてはならぬ。

「若(もし)爾(なんじ)の右眼爾を礙(つまづ)かさば抽出(ぬきだ)して之をすてよ」。愛別(あいべつ)、離苦(りく)、打克(か)たねばならぬ。我等は苦痛を忍んで解脱せねばならぬ。
繰り返して曰(い)う、諸君、我々は生きねばならぬ。
生きる為に常に謀叛しなければならぬ。自己に対して、また周囲に対して。
-----(引用終了)-----

そのことを徳富蘇峰も充分に熟知していたはずである。
その徳富蘆花も3年前に鬼籍に入っていた。

弟が擁護し、かつて自身も交友のあった幸徳秋水。
徳富蘇峰の昭和5年の中村訪問の目的は、何だったかはわからない。
だがその中村を訪れて、徳富蘇峰が幸徳秋水の墓前に行かなかったとは考えにくい、2人の縁なのである。

歴史にはまだまだ知られていない真実が埋もれている。

追記(2010/07/26)
図書館にある「明治文学全集.34 徳富蘇峰集」(筑摩書房、1974年)によると、昭和5年10月、11月に徳富蘇峰は九州、四国へ講演旅行に出かけている。中村へはその途中で立ち寄ったものと思われる。


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