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土佐高知の雑記帳

四国西南部から徒然なるままに、祖国の右傾化、田舎切りすてに異議申し立てほえる。靖国神社の戦争犠牲者冒涜に怒りの発信!軍需産業=吸血鬼を暴き出すお気楽バンパイア・ハンター(^○^)

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ナウシカ論「火の七日間」

旧産業社会を破壊した「火の7日間」とは何だったのか?

それを解くヒントは、第7巻にある。
墓所にはいったナウシカとヴ王は、墓所の主の幻と対決する。
ナウシカは、墓所の主が「力を貸してほしい」と欺瞞的な要望をしたことに対して、「真実を語れ」と対決する。

そのあと「墓所の主」は、道化の口をかりて次のように語る。



---(引用開始)----
どの真実をだね?
あの時代どれほどの憎悪と絶望が世界をみたしていたかを
想像したことがあるかな?
数百億の人間が生き残るためにどんなことでもする世界だ。

有毒な大気、凶暴な太陽光枯渇した大地
次々と生まれる新しい病気、おびただしい死

ありとあらゆる宗教
ありとあらゆる正義
ありとあらゆる利害
調停のために神までつくってしまった。

とるべき道はいくつもなかったのだよ
時間がなかった私たちはすべてを未来に託すことにした。

これは旧世界のための墓標であり、
同時に新しい世界への希望なのだ。

清浄な世界が回復したとき
汚染に適応した人間を元にもどす技術もここに記されてある。

交代はゆるやかに行われるはずだ
永い浄化の時は過ぎ去り、
人類はおだやかな種族として新たな世界の一部となるだろう

私たちの知性も技術も役目を終えて
人間にもっとも大切なものは音楽と詩になろう

---(引用終わり)---

この言葉に偽りはないだろうし、ここに「火の7日間」のすべてがある。
利潤第一主義で大地から富を奪い、大気を汚した人類たちは、
しかし、何らかの理由で自らの力で自らの社会革命的に改造することに失敗していた。
自らを制御できない人類たちは、自らが排他的に信ずる宗教と正義とを主張し、相対立する利害の解決を「巨神兵」という裁定者に頼った。

まるでこれは手塚おさむの「火の鳥」未来編と同じである。
「火の鳥」ではすべての裁定は、世界に五つのこったメガロポリス(ヤマト、ピンキング、レングート、ニューオーク+1)を支配する五つのコンピュータの判断にゆだねられた。
そして、コンピュータによって禁止された不定型生物ムービー(タマミ)との恋をとがめられた男(マサト)が、ムービーをつれてヤマトから脱出する。彼を追う政府の高官は、レングートに亡命したのではないかとして、外交問題に発展する。
そして問題の解決は、二つのメガロポリスをコントロールするコンピュータの直接対決にゆだねられる。しかし、自らを最高者と任ずるコンピュータは譲らず、戦争に突入する。ところが、二つのメガロポリスの核戦争は、それにとどまらなかった。連鎖反応をおこし、世界はマサトが恋人のタマミをつれて逃げ込んだ、猿田博士とロビタのいるシェルターを遺して滅亡する。

それとにたようなことが「火の7日間」で起きたのだろう。
違ったのは、世界は完全に破壊されなかったことである。
「火の7日間」によって破壊され、汚染された世界になおも適応しながら生きる人たちが存在したことである。
一方でこうした事態を予想して、破局に対応する準備をしていたグループが存在したことだ。

この二つの人間グループの相克が、「風の谷のナウシカ」をつらぬくモチーフとなる。
(つづく)

☆関連ウェブ
ナウシカ論「前史」


『風の谷のナウシカ』を批判する

宮崎アニメといえば

風の谷のナウシカを解説 映画版+原作版

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*Comment

 

『ナウシカ』は僕も愛読しました。
ナウシカ論「前史」と併せて読み、記憶がわっと戻ってきかけています。(「前史」を読み、なるほどそうだったのかと見通しがよくなりました。)

宗教について考えるきっかけの一つになった記憶があります。土鬼の宗教が、民衆にとっての心の支えである側面と政教一致で体制を維持するための側面とが同時に持っていたので。

また読み返してみます。続きを楽しみにしています。

そういってくれるとうれしいです。 

インターネットで何本か「ナウシカ論」を読みましたが、いまいち納得しきれないものがあり、書き始めました。
あの作品に対する一つの感想としてお読みいただければと思います。
これからもヨロシクおねがいします。
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2006.03/03 12:31分 
  • [Edit]

火の7日間 

個人的見解として
火の7日間で人類が抹殺されなかったのは…

巨神兵に対抗できる兵力が存在…いや作り出されたからではないかと思います

漫画版の一巻には明らかに有人の人型ロボット兵器の巨神兵の残骸がでてきますんで…これを使って人類が焼き尽くされる前に巨神兵を食い止めたのではないかと考えます

  • posted by 法螺貝 
  • URL 
  • 2007.12/10 03:29分 
  • [Edit]

巨神兵について 

そうですね。
火の7日間で全人類が抹殺されなかったのはそうです。
旧人類のエリート(墓所の主)たちの計画には
それも必要なプログラムとしてあったのだと思います。

つまり、いまは卵となって清浄の世界に復活する
自分たちの代わりになって管理する存在がです。

それが土鬼諸侯国のシュワに歴代生まれた王朝であり、ナウシカたちも腐海のほとりに生きられるように
改造させられ(どうやったかは不明ですが)、
腐海が旧世界の汚染を清浄にするまで「管理」させられるように仕組まれたのではないでしょうか。

したがって巨神兵は、旧世界の破壊という任務が終了したら自滅するように仕組まれていたのだと思います。
一巻にでてくる残骸は巨神兵の骸です。
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2007.12/10 10:21分 
  • [Edit]

NoTitle 

つまり、旧世界の人間(現実の現代から見ると未来人ですが)は自分勝手な人が多かったって事ですか?
  • posted by グリモン 
  • URL 
  • 2012.12/05 20:35分 
  • [Edit]

そうおもいますね 

現代人のなかにすでにその要素はひそんでいると思いませんか?

たとえば、高レベル放射性廃棄物にしても、現代人の欲望を満たすために将来の世代に負担を押しつけることであり、ナウシカ世界の墓所の主の発想と似ています。

いろいろと考えさせられるコミックですね。
  • posted by 土佐高知 
  • URL 
  • 2012.12/06 03:20分 
  • [Edit]

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Author:土佐高知
男性/スライム系(LV61・HP715・MP1952)/高知県に生息/酒席は好きだが、晩酌はしない/どちらかといえば「凝り性」/美徳は「きまぐれ」/ウルトラマラソンに向かって日々鍛錬中!!/嫌いなことは陰口と意見を無視する態度
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