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霧社事件と化学兵器
事件・高砂義勇隊」を借りてきた。圧倒的な資料である。特に目を引いたのは霧社事件(1930年10月27日)の鎮圧に対して日本軍が化学兵器を使用したというところだ。
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当時、日本軍は化学兵器の使用を禁じたジュネーヴ議定書(1925年・正式名称「窒息性ガス、毒性ガスまたはこれらに類するガスおよび細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書」)に署名していた。
反乱の鎮圧に手を焼いた鎮圧軍は、中央に対して化学兵器の使用について打診した。
中央は議定書に署名していた手前、「今後この種の問い合わせは暗号を使用するように」と指示したというリアルな話は説得力ある。
日本軍はこの反乱の鎮圧に、おなじ台湾人同士をたたかわせるという政策を採用。
反乱をおこした霧社タイヤル族に対して、対立する部族に禁止されていた首刈り(出草という)を認め、しかも賞金をかけた。
それらの部族は積極的に鎮圧に加わっただけでなく、降伏した反乱部族を襲撃して殺害する事件まで起こした(第二霧社事件)。
なぜ、日本軍が化学兵器まで使用して鎮圧を急いだのか。
事件がおなじ植民地である朝鮮への波及を恐れたためだとも言われるし、生体実験を行いたかったという説もある。
本は日本がこの反乱で示した台湾の人々の勇猛ぶりに恐れ、皇民化教育を徹底するとともに、彼らを軍人、軍属して積極的に採用したことも明らかにしている(高砂義勇隊)。
この事件を描いた映画がビビアン・スーの主演でつくられているという。
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